参天製薬の取り組み -社員に眼科検診の受診機会を提供-
眼科のスペシャリティ・カンパニーとして、社員の「目」の健康も重視
参天製薬は、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、医療用・一般用の医薬品や、医療機器の研究、開発、販売・マーケティング活動を行っています。目の病気は、生活や全身の健康にも影響することがあり、たとえば、ドライアイによる労働生産性の低下は、約3日間/年の欠勤にあたる損失時間であること、またドライアイは、メタボリックシンドロームと関連した全身の健康や睡眠の質、幸福度にも影響を及ぼすことがわかっています。人々の健康に携わる企業として社員の健康も重視しており、なかでも、当社ならではの取り組みとして社員に受診機会を提供している「眼科検診」についてご紹介します。
※写真:検査を受けているところ(大阪市:湖崎眼科梅田分院様にて)
検査項目は、定期健診を上回る9項目
当社では、眼科検診の受診機会の提供を3年に一度の頻度で実施しており、2018年度はその実施年にあたります。対象社員は、日本に勤務する参天グループ社員で、受診希望者は、会社が指定した全国約70件の医療機関を訪問し、眼科検診を受診します。検査項目は次の9項目です。
①視力検査、②他覚的屈折検査、③精密眼圧検査(non-contact)、④ドライアイ検査(BUTまたはシルマー検査)、⑤細隙灯顕微鏡検査(前眼部及び後眼部)、⑥精密眼底検査(倒像鏡)、⑦眼底カメラ撮影検査(無散瞳)、⑧眼底三次元画像解析検査(OCT)、⑨アムスラーチャートチェック
※写真:株式会社ニデック提供 眼底三次元画像解析検査(OCT)
左:網膜断層像(正常眼)、右:解析結果(緑内障眼)
早期の発見・治療で、いつまでも健康な目を!
この眼科検診は、社員の目の健康を維持・向上することで従業員の健やかな生活の実現に貢献するとともに、会社にとっては目の病気による労働損失を最小化することを目的として始まりました。実際、前回(2015年度)の実施において、若年層を含め、緑内障や網膜疾患のような重篤疾患も発見され、検診の有用性が認められました。デジタル機器の利用やコンタクトレンズの装用の増加に伴い増えるドライアイ、40歳以上の20人に1人は罹患していると言われる緑内障など、目の病気を早期に発見し、治療するきっかけを社員に提供するとともに、社員自身の目や心身の健康を考える機会となることを期待しています。